３位には「公企業改革」（４人）に対する注文が、「就任当時の初心を最後まで守ってほしい」（４人）とともに上がった。４位は朴大統領がしばしば口にする「非正常の正常化」に努力してほしいという注文（３人）だった。「企業規制を緩和してほしい」「国民と疎通する人事をしてほしい」「国民と対話する大統領になってほしい」などの注文とともにだ。朴大統領の国政運営に最低点の５５点を付けた議員も「非正常の正常化に力を与えることを望む」と注文した。

ともに４位に上がった「不通人事改善」と関連して議員の声は熱かった。嶺南圏の新人議員は、「人事問題だけは所信の代わりに疎通でする大統領になってほしい」と促した。首都圏再選議員も「理念が違っても有能な人材は登用する包容力を見せてほしい」とした。別の首都圏新人議員は、「ＣＥＯに長官・首席のポストを開放し彼らの能力を活用すべき」と注文した。

このほか「経済民主化」「青年雇用創出」（各２人）など朴大統領の大統領選挙当時の公約履行を促す注文も出てきた。ある比例議員は「いま政府が全力を挙げている経済活性化は経済民主化からやり遂げた後でするのが正しい」と指摘した。また、忠清圏のベテラン議員は、「青年の雇用創出がすなわち希望だ」と主張した。セヌリ党の黄祐呂（ファン・ウヨ）代表が国会内への設置を提案し青瓦台（チョンワデ、大統領府）も研究中である国家未来戦略（機構）を策定してほしいという注文（２人）もあった。

一方、朴大統領は国政運営方式を変えるべきと直言する声も少なくなかった。首都圏のある新人議員は、「国政運営にとても焦っているように見える。緩急を調節することを望む」と話した。また「強力なカリスマの代わりにバランスを追求する先進国型指導者の姿を見せてほしい」（嶺南圏多選議員）という注文も出た。

「海洋専門人材を養成してほしい」（釜山圏新人議員）、「韓中自由貿易協定（ＦＴＡ）締結を控え農業先進化に努力してほしい」（嶺南圏新人議員）、「地域均衡発展が国民幸福基盤であることを肝に銘じてほしい」（嶺南圏再選議員）のような要請もあった。「大統領はうまくやっており注文することはない」という議員は１人だけだった。

今回の調査結果に対し首都圏の中道性向のセヌリ党議員は「朴大統領が平均８０点を受けたのは与党議員の“大統領プレミアム”が作用したもの。客観的には功が７、過が３という意味で７０点が適切だと考える」と話した。

経済学者出身の別のセヌリ党議員も、「朴大統領は執権前から官庁間の仕切りをなくし協力政治を強調したが、１年間の官庁の形態を見れば依然として組織利己主義に埋没していた。執権２年目には官庁の利己主義を崩す積極的なアクションが必要だ」と提言した。

外交通である別のセヌリ党議員は、「朴大統領の統一外交が良い点数を受けたのは原則と柔軟性を兼ね備えたアプローチのおかげだが、韓国側に手を差し出すほかなくなった北朝鮮の悪化した環境も作用した結果だ。これを忘れて慢心すれば統一外交分野でもいつ危機を迎えるかわからない」と指摘した。（中央ＳＵＮＤＡＹ第３６３号）


朴槿恵大統領就任１年、与党議員からの平均評価は８０点（１）