【社説】「金正恩単独訪中」誤報騒ぎの教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.23 11:44
20日午前、通信社をはじめとする韓国の主要メディアは「金正恩(キム・ジョンウン)単独訪中」という誤報を報じた。外信が引用したので誤報は世界的なものになってしまった。金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の中国訪問が確認されるまで誤報は9時間近く続いた。情報機関をはじめとする政府当局が金正日訪中を確認したとすれば誤報騒動は校正されたはずだが、そうでないところをみると政府も事実把握に時間がかかったものと観測される。今回の騒動の1次的責任は確認に慎重を期しなかったメディアにある。
北朝鮮の権力核心の金正日・金正恩父子の海外訪問のような動線は韓半島の状況管理において大変重要だ。北朝鮮はいま非常にもろくなっている。3代世襲の過渡期で、食糧難をはじめとする経済難は崖っぷちへと進み、韓国を含めた西側世界とは断絶している。中東情勢が心理的影響を与えたりもする。こうした状況で韓半島の急変事態をしっかり管理するためには北朝鮮指導者に対する情報が何より緊要だ。問題はこうした重要な情報がしばしばお粗末になるという点だ。昨年8月の金正日訪中時も金正恩の同行をめぐり騒動が起きた。