米国が同盟国と共に、北朝鮮の東シナ海上の不法瀬取りを暴露する一種の「ｎａｍｅ　ａｎｄ　ｓｈａｍｅ（恥かかせ）」作戦に出るとＣＮＮが１２日、報道した。国連安全保障理事会の制裁決議案から公海上の北朝鮮船舶に対する強制取締権は抜けていたため、監視・偵察で制裁違反を摘発して名簿を公開するという意図だ。文在寅（ムン・ジェイン）大統領が、来週、北朝鮮平壌（ピョンヤン）で金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長と３回目の南北首脳会談を行い、「後戻りできない」北朝鮮の非核化措置を協議する方針を固める中、米国は北朝鮮に対する圧迫を強化したといえる。

ＣＮＮは「米国防総省が数日内に北朝鮮の主要海上輸送路である東シナで、日本・オーストラリア・ニュージーランドなど同盟国と共に北朝鮮の制裁回避活動を暴露する新たな活動を始めるだろう」と報じた。あわせて「北核交渉が膠着状態に陥った状況で、ドナルド・トランプ大統領が金委員長と２回目の首脳会談を提起する中、このような名簿公開を通した“ｎａｍｅ　ａｎｄ　ｓｈａｍｅ”計画が出てきた」と付け加えた。

これに先立ち、ジェームズ・マティス米国防長官は今月１１日、記者団から「米国が国連制裁執行のために軍事的に追加で参加するか」と問われると、「一般的に予定された作戦に関してはコメントできないが、日本やカナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどこれに対して貢献してくれる国々は多い」と述べた。あわせて「我々は交渉中の外交官をサポートするために、我々がやるべきことは何でもする考えで、国連の制裁を執行するためにもやるべきことはすべてする」と付け加えた。マティス長官は英国海軍の２万トン級の大型揚陸艦「エルビオン（Ａｌｂｉｏｎ）」も西太平洋地域で北朝鮮の船舶間不法瀬取りを遮断する国連安保理決議案執行の巡回査察活動に参加している船舶の一つだと紹介した。

米国と同盟軍の新たな軍事作戦は、東シナ海で不法石油製品の瀬取りを行っている北朝鮮タンカーの監視を含め、米国と同盟軍による国連の北朝鮮制裁執行に対する取り組みを公開的に行うものだ。米国は北朝鮮の制裁違反活動を摘発・遮断するために、同地域に航空機と水上艦を配備してきたが、これまでは北核交渉の途中に北朝鮮を刺激することを避けるために活動を公開していなかった。ＣＮＮは、米国の同盟国である日本・オーストラリア・ニュージーランドは自主的な監視・偵察活動と一部の北朝鮮の密輸遮断活動について発表するだろうと伝えた。カナダ、フランス、韓国、英国もこの活動に参加を表明しているとも伝えた。

米国務省と国防総省は新たな制裁回避遮断作戦に対する中央日報の確認要請に「マティス長官の発言内容以外に追加で申し上げることはない」と伝えた。

この日、ダン・コーツ米国家情報長官（ＤＮＩ）は別途に外国の米国選挙介入行為に対する制裁を発表しながらも「北朝鮮も調べている」と述べた。コーツ長官はジョン・ボルトン大統領補佐官（国家安全保障担当）が同席した電話記者会見で「我々は単にロシアだけでなく、中国からもそのような兆候を掴んでいて、潜在的にイランと、さらにいえば北朝鮮も能力を備えている」と述べた。あわせて「このような国々を含めて我々はロシア以外にもはるかに多い国を調べている」と付け加えた。