【時論】原油安は厳しい状況で降った恵みの雨だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.12 08:05
もう議論の核心は、韓国企業が原油安をどう活用するべきか、政府の政策にはどのような変化を与えるべきかだ。企業は勇気を出して原油安がもたらす状況の変化を戦略に反映させ、特に幸運の機会を真剣に考える必要がある。ほとんどすべての産業で原油安を活用した新しい対応策を立てなければいけない。消費者に追加で生じた消費の余力を市場に引き出し、多くの企業は費用が減り収益が増えた機会を活用し、構造革新に取り組むのがよい。数十年間の競争力沈滞から抜け出し、景気が活性化する米国市場に対する積極的な進出を考えなければいけない。過去10年間、為替政策と中国の市場拡大に依存してきた韓国経済は今、新しい変化を必要としている。原油安が与える機会をうまく活用すれば、消費を生かし、収益性を改善し、海外市場を再編する新しい構造変化をもたらすことができる契機として活用できる。
エネルギー産業はよりいっそう積極的な経営戦略を立てなければいけない。原油高でリスクを負って投資を敢行した企業には、多くの埋没費用が発生する残念な状況だ。不動産投資のように原油高状況でのエネルギー投資は非常に慎重でなければいけない。しかし原油安の状況では勇敢で積極的な戦略が必要だ。原油高の仮定で進行された事業は速かに再調整し、変動性に対処し、従来の事業は原油安を活用して収益構造を改善しなければいけない。相当期間の原油安現象は、これまで進出しにくかった資源開発および資源インフラ産業に参入できる非常に良い新規事業の機会を与えている。