中国が韓国を追撃する? 韓国企業は中国の眼中にない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.17 10:06
中関村の本社で接した百度はすでにグーグルのトップ画面をそのままコピーした“偽グーグル”ではなかった。2000年に中関村のみすぼらしいホテルの部屋でインターネット検索技術提供業者としてスタートしたが、それから10年ほどで昨年の売り上げは5兆4086億ウォン、営業利益1兆8952ウォンの巨大IT企業に急成長した。中国ポータル市場でのシェアは70%と絶対的だ。いまでは地図、動画、クラウド、通訳・翻訳、人工知能基盤の音声認識など、グーグルが行うウェブサービスはほとんど持っている。モバイルアプリサービスも中国内で絶対強者だ。百度のアプリストアは中国のスマートフォン利用者の必須アプリマーケットだ。ナビゲーションをはじめ1億人以上の利用者を持つアプリだけで14種類に達する。最近ではグーグルグラスと類似したスマートグラスと無人自動車まで開発している。グーグルの偽物を超えグーグルと競争を行っているのだ。
清華大学と北京大学を過ぎ南に下りてくるとアスファルトの地面に「innoway」と書かれた名前の通りが現れた。「創業カフェ通り」などと翻訳されるこの通りには2011年4月に「車庫」という名前の創業者向けのカフェがオープンしてから通りのあちこちに類似のカフェが次から次へ開業した。創業者がカフェを業務スペースとして使い、投資家と会って情報も交換する構造だ。
創業カフェ通りの路地の中でビルの2階にある車庫カフェに入った。800平方メートル規模の広い空間はテーブルごとにノートパソコンやデスクトップパソコンをつけて仕事に没頭する青年たちの熱気であふれていた。テーブルごとに天井からぶら下がっている電源ケーブルが異色だった。ドアの前には「1ギガ級インターネットサービスを提供」と書かれていた。毎週金曜日の夕方には投資家らとともに「アイデアコンテスト」も開き、製品化されたものを試演するロードショップイベントも月1回開かれる。総括マネジャーの孫宇氏は、「ここのお客はみんな創業に乗り出した人たちだ。過去3年間に投資家と出会ってカフェを出て行ったチームが130社、年間売り上げ1億元以上の企業も4社に達する」と誇らしげだ。