中国の「限韓令」を乗り越えて韓国映画ブーム再現は可能?

中国の「限韓令」を乗り越えて韓国映画ブーム再現は可能?

2018年07月12日16時56分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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中国で1200万人の観客を動員した映画『20歳よ、もう一度』のポスター。韓国映画『怪しい彼女』の中国版。
  2015年1月、中国の映画館で独特の素材の映画が公開された。高齢女性の沈夢君は偶然「青春写真館」で撮影をし、花のように美しい20代に変身する。沈夢君は幼いころ好きだった歌手をまねて「麗君」という名前で第2の青春を迎える。どこかで見たようなストーリーのこの映画の題名は『20歳よ、もう一度』。シム・ウンギョン主演の韓国映画『怪しい彼女』(2014年)の中国版だ。

  『20歳よ、もう一度』は中国全域で1200万人を観客を集めた。韓国と中国の合作映画では歴代最高成績となった。グローバル映画興行集計サイト「ボックス・オフィス・モジョ」によると、映画興行収入は5900万ドル(約66億円)にのぼった。

  これまで中国の劇場で韓国映画の最盛期は2015年だった。『20歳よ、もう一度』は2015年に中国の劇場で順位40位になった。ハリウッド映画ほどの大ヒットではないが、韓中合作プロジェクトの新しい可能性を見せたという評価を受けた。同年9月にチョン・ジヒョン主演の韓国映画『暗殺』は中国で観客700万人を集め、ソン・ヘギョ主演の『ドキドキ私の人生』も同年3月に中国で公開された。

  しかし長くは続かなかった。2016年下半期にTHAAD(高高度防衛ミサイル)設置問題が浮上したからだ。中国内の韓流を禁止する「限韓令」の影響で韓国映画の中国進出や合作映画プロジェクトは一斉にストップした。

  2016年に続いて2017年にも韓国映画は1本も中国の劇場で上映されなかった。限韓令が本格化する直前に公開された映画『バウンティ・ハンターズ』が2016年に57位に入ったのを除いて韓中合作映画も苦戦を免れなかった。

  今年に入って雰囲気はやや変わった。4月に開催された第7回北京国際映画祭に韓国映画7作品が非コンペティション部門に招待された。日帝強占期の強制労役問題を扱った『軍艦島』、旧日本軍慰安婦被害者を素材にした『アイ・キャン・スピーク』などだ。

  映画祭の上映作が計579作品である点を考えると、韓国映画の比率は依然として低いが、昨年は1作品も招待されなかったことを勘案すると意味のある変化だ。障害者問題を扱った映画『支度』の主人公コ・ドゥシム氏は韓国の俳優では唯一、舞台あいさつと観客との対話など各種行事に参加した。

  これだけで韓国映画に対する中国の拒否感が解消したと判断するのは早い。北京映画祭より重みのある先月の第21回上海映画祭では、昨年に続いて今年も韓国映画が1本も上映されなかったからだ。

  映画振興委員会は報告書「2017年中国映画市場動向」で「過去のように中国人が韓流に熱狂することはないが、中国という巨大な市場を逃さないためには中国人観客の好みの変化に注目していく必要がある」と述べた。
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