中国人観光客を遠のかせる「安物パッケージ」

中国人観光客を遠のかせる「安物パッケージ」

2008年02月17日12時51分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「宿舎がソウルの外郭、議政府(ウィジョンブ)の歓楽街にあった」「バスルームにタオルもなく、お手洗いの水も出なかった」「昼食メニューが3日間同じだった」「韓国人のグループは6600ウォン(約800円)の第3トンネルツアーで、4万2000ウォンも支払わされた」--。

  恥ずかしい「安物韓国ツアー」の実態だ。韓国観光公社は昨年12月、中国の北京・広州・上海・清津の4支社を通じ、韓国観光ツアー商品に対する調査を行なった。対象は4泊5日・約36万~52万ウォンの低価格商品4つとそのほかの商品1つ。中国人のモニター担当者が秘密裏にツアーに同行した。

  中央日報が単独で入手した報告書によると、低価格商品の宿舎・食べ物・コースなど各種サービスのレベルが非常に低く、中国人観光客が不満を示していることが分かった。

  ◇墜落する韓国のイメージ=モニター担当者は、タバコの火で穴があいたベッドカバー、野菜が大半の海産物寄せ鍋、悪臭がするお手洗い--などを指摘した。「朝食のバイキングはタマゴ、トーストなどがすべてだった。そのうえ、遅く行った人はほとんど食べられなかった」という報告もあった。自分勝手な日程も少なくなかった。

  「統一展望台のツアーに参加しないとすると、強制的にバスから降ろされた」「スキー場・ロッテワールドの日程を一方的に取り消し、釈明もなかった」「清渓川(チョンゲチョン)には早く行きすぎて、夜景も見ることができず、東大門(トンデムン)市場の訪問は遅すぎてショッピングができなかった」という声もあった。明成(ミョンソン)皇后や清渓川、済州道(チェジュド)についての説明などガイドも不十分だった。

  ◇「零細な業者の過剰競争が原因」=こうした安物商品の氾濫は、旅行会社が過剰な競争を繰り広げているのが原因だという見方が多い。韓国観光公社・中国チームのパク・ソクチュ課長は「4泊5日の商品ならば、価格が少なくとも4500人民元にならなければならないが、その以下の商品が溢れている」と話す。中国の業者とダンピング契約をした後、ショッピングの手数料などで収益を合わせているのだ。

  無許可の業者も過剰競争をあおっている。他の国とは異なり、中国人観光客に対応できる国内の旅行会社は、指定された97社のみだ。しかしほかの旅行会社の名義を借りて「安物観光」を展開する無資格の業者が増えている。主に中国の国籍を持つ朝鮮族(中国在住韓国人)が多い。業界によると、こうした業者は約200社にのぼる。

  ◇「マイナス観光の悪循環に歯止めを」=昨年韓国を訪れた中国人観光客は計106万8925人。日本人観光客につぐ第2位で、06年に比べ19%増えている。しかし観光公社は、安物商品の氾濫で、リピーターが減ることを懸念している。

  呉志哲(オ・ジチョル)韓国観光公社社長は「短期的に観光客が減っても、安物観光商品による悪循環に歯止めをかけなければならない」とし「3月まで、文化観光部、業界などと共同で対策を講じる」と述べた。▽優良商品認証制度の導入▽一般旅行業許可制度の整備▽無資格業者取り締りの強化――などが対策として検討されている。
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