【時視各角】なぜ韓国では「医療ショッピング」をするのか?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.15 09:25
病院には具合の悪い人が行く。ところが病名も分からないまま多くの非健康保険対象の検査だけをして再び来るだけの病院だと、その病院や医師への信頼は地の底に落ち、この病院あの病院を回ることになる。こうしてみると「具合が悪いなら自ら医師にならなければならない」という強迫観念が生まれ、なぜ高齢者たちが「万病に効く薬」という詐欺にいつもひっかかるのか、容易に理解できる。自分の病気を治してくれる医師を探し回るのは患者の常識だ。
これは韓国の医療水準が低いからなのか。そうではない。今、袋叩きにあっているサムスンソウル病院も、4つの病院を回って原因が分からなかったMERSの最初の患者から、名前さえなじみがうすい「MERSウイルス」を見つけ出した。また心臓移植・肝移植などあらゆる難しい手術で人の命を救った例も多数見た。勉強が一番できる学生たちは医大に行く。韓国に医療観光に来る外国人も多い。世界的水準だ。