<米朝首脳会談>金英哲・金与正・玄松月…金正恩の側近総出動
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.11 08:37
史上初の米朝首脳会談を控え北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は10日、シンガポールに対外部門の核心関係者を総出動させた。金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長、李洙ヨン(イ・スヨン)労働党国際担当副委員長、李英浩(イ・ヨンホ)外相ら対米外交の主要ブレーンだけでなく、金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線部課長(室長)、チェ・ガンイル外務省米国局長代理ら実務級関係者も現地に姿を現わした。今後の北朝鮮政権の行方を占うトランプ米大統領との交渉に万全を期するという姿勢だ。金委員長の最側近である金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長、金昌善(キム・チャンソン)書記室長(国務委員会部長)らもシンガポールに同行した。
金正恩一行のうち最も目を引いたのは北朝鮮軍序列3位である努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相だ。努光鉄は軍部で唯一随行員に含まれ、金委員長とシンガポールのリー・シェンロン首相の会談に同席した。米国と非核化に合意した際に北朝鮮軍部内の不満をなだめ合意履行への協力を引き出そうとする布石とみられる。ある対北朝鮮消息筋は「北朝鮮軍の武器開発を担当する第2経済委員長出身の努光鉄が非核化過程を説明したり関連資料を取りまとめてきた可能性がある」との見方を示した。また、韓国で顔が広く知られた玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団団長らも現地取材陣の目にとまった。玄松月氏は労働党宣伝扇動部副部長の肩書きを持っているが、異例の米朝会談場にまで出てきたことと関連し、北朝鮮が今後三池淵管弦楽団の米国公演を推進するのではないかとの見方が出ている。