中国金融市場…見えざる手と見える手、不安な同居(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.24 10:05
今月7日午前、金融委員会大会議室。任鍾竜(イム・ジョンリョン)委員長を含む幹部が一堂に集まった席で「中国経済スタディ」が開かれた。金融当局が他国の経済状況をめぐりこうした形式の会議をしたのは異例だ。金融当局が本格的な危機管理モードに入ったのもこのころだ。証券会社には香港ハンセン指数を基礎にした株価連係証券(ELS)販売を自制するようにとの指針が下された。企業負債管理のため都市銀行に対し、貸し付け審査を細かくし、“ゾンビ企業”を除去するようにとの注文も出された。
会議でどのような話が飛び交ったのだろうか。金融委員会関係者は、「米国の金利引き上げの時期と影響はある程度予想可能だが、中国問題は何より予測が難しいというのが最大のリスク。どこから激しい波が押し寄せるかもわからないだけに備えをしっかりしなければならないというのが会議の結論だった」と伝えた。
金融当局と市場専門家らが声をそろえて話す中国リスクの核心は不確実性だ。ところが不確実性に対処しなければならない中国当局に対する信頼まで揺らいでいる。これまで市場メカニズムという「見えざる手」が定着していない中国金融市場で中国当局は「見える手」で市場を統制してきた。しかし「見える手」の力は徐々に抜けていく姿だ。中国市場の規模が大きくなった上に金融市場改革と段階的な開放で外部露出度も高まってだ。これに対し見えざる手が自ら調整力を発揮するには依然として未成熟だ。