【時論】韓国のコメの関税化、農食品の輸出で突破口を(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.21 14:39
特に調整粉ミルク・海苔・茶などの加工食品は輸出の見通しが明るい。全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)の豆原(トウォン)農協は今年、ゆず茶の輸出目標を昨年の約3倍にあたる800万ドルとしている。海苔の輸出も2009年の8000万ドルから昨年は2億5000万ドルへと3倍以上に増えた。京畿道利川(キョンギド・イチョン)のイェマッ食品は2010年、海苔スナックを53万ドル分輸出したが、米国・日本などに積極的なマーケティングを展開した結果、昨年は1400万ドルを輸出する驚異的な成果を上げた。中小の食品会社も品質さえしっかり維持すれば輸出で「大ヒット」を打てるという事実を立証したわけだ。
メイル乳業は中国などに調製粉ミルク2500万ドル分を輸出した。中国は、調製粉ミルクの輸入規模が年10億ドルを超える大きな市場だ。2004年の偽粉ミルク事件と2008年のメラニン粉ミルク騒動で輸入粉ミルク需要が急増している。現在は欧州の酪農強国が中国調製粉ミルク市場を制覇している。だが韓国の業界も十分な競争力があり、韓国乳加工業界1位のソウル牛乳(農協)が中国市場に参入すれば調製粉ミルク輸出は大幅に増える可能性が高い。
韓国の農産物輸出の代表ランナーはパプリカだ。日本市場で農業強国オランダをはねのけた。事実、韓国のパプリカ農家がオランダとの競争で勝った要因は、オランダの先んじた園芸システムを導入したためだ。ICT(Internet Communication Technology)技術を活用したオランダのガラス温室複合環境制御システムを導入した結果、生産性が非常に高くなった。生産技術が優秀ならば、欧州は分からないが、韓国から近い日本・中国・東南アジアでは世界最高の農業強国オランダにも勝てるということだ。