【時視各角】真実はおのずから守られるわけではない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.12 16:08
私たちはいつも真実が勝ってほしいと思うが現実はそうでない場合のほうが多い。それは真実が存在しないためでない。既得権や金儲け、自身の信じるもののために真実を陰湿に攻撃してゆがめようとする者がいるためだ。
『否定と肯定(Denial)』は実話に基づいた映画だ。ホロコースト(ユダヤ人虐殺)否定論を批判してきた米国教授デボラ・リップシュタットの出版講演会に英国の自称歴史学者デイヴィッド・アーヴィングが現れる。「ヒトラーの虐殺命令を証明する記録を持ってくれば1000ドルやる」。アーヴィングは聴衆に向かって札束を揺らしてみせる。アーヴィングは続けて「リップシュタットの本が私の名誉を傷つけた」としてロンドン裁判所に提訴する。