「すべての貿易協定を見直す」経済戦争の砲門を開いた米国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.23 16:44
これはトランプ氏の歩みからも明確に読み取れる。トランプ氏は対米貿易黒字が大きい4カ国を名指して攻勢を繰り広げてきた。米国統計局の昨年12月に発表された資料を見ると、中国〔3193億ドル(約36兆1500億円)〕、日本(624億ドル)、ドイツ(596億ドル)、メキシコ(588億ドル)の順だ。トランプ氏は先月20日の就任に先立ち「中国との貿易問題について協議できないなら、なぜ一つの中国に縛られる必要があるのか」と、貿易収支の赤字と対外政策を結びつける可能性があるということを予告した。米国政治メディア「ポリティコ」はこれに対して「トランプ氏は貿易赤字を『米国を叩く国』を識別する基準として活用している」と伝えた。
韓国の対米黒字は昨年基準265億ドルで、米国の貿易国のうち7番目に規模が大きい。トランプ氏が韓米FTにターゲットを移す可能性が大きいということだ。トランプ政府の通商政策を司るホワイトハウス国民評議会(NTC)のピーター・ナバロ委員長は昨年「NAFTA、中国の世界貿易機構(WTO)加盟、韓米FTAは米国歴史上最悪の3大貿易交渉」と批判したこともある。