【コラム】対中輸出、1000億ドルのパラドックス
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.28 09:16
11月は韓国の貿易史に新たなページが開かれる月となった。特定国家を対象にした輸出額が史上初めて1000億ドルを超えたからだ。相手は中国。今年1-11月の対中国輸出は1057億8100万ドルと、年間基準1000億ドルを早くも突破した。修交18年間でなんと100倍に増えた。驚くペースだ。しかし業界もメディアも静かだった。むしろ対中国貿易依存度の深刻化を懸念する国策研究所の報告書が注目された。天安(チョンアン)艦沈没事件、延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件、違法操業取り締まりなどで生じた両国間の外交摩擦で「輸出1000億ドル突破」のニュースは入り込む余地がなかった。
杞憂ではない。韓国の全体輸出の4分の1が中国へ向かうからだ。香港を含めると30%を超える。いかなる理由であれ対中国輸出が急激に減少すれば、韓国経済は打撃を受けるしかない。「1000億ドル輸出のパラドックス(逆説)」だ。