世界的マカロン・手作りポップコーンまで…韓国はデザートブランドの墓?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.30 15:00
「マカロン界のシャネル」と呼ばれるフランスの「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」が現代デパート貿易センター店に韓国1号店を出店したのは2015年7月のことだった。現代デパートは当時、「当代最高のデザートブランド」として大々的な広報に打って出た。誇張ではなかった。ピエール・エルメは4代続くパティシエの家系に生まれ、当時フランスだけでなく日本や香港などでも店舗を展開していた。現地でピエール・エルメの味を知った人々が入店を首を長くして待つほど、韓国でもかなりのマニア層があった。李富真(イ・ブジン)社長(当時専務)の指示で、2010年に新羅ホテルのベーカリーで、2週間、ピエール・エルメのマカロンが販売された当時も連日長蛇の列ができた。このような人気のおかげで、店舗正式オープンの初日だけで売上が4000万ウォン(現レートで約386万円)を越えた。だが、わずか1年後のことし9月、ピエール・エルメは食パン専門店「京都マーブル(KYOTO MARBLE)」に変わった。清潭洞(チョンダムドン)にあるディオールのフラッグシップショップ「The House of Dior」のピエール・エルメ・カフェを除き、韓国市場から撤退したのだ。
何もピエール・エルメだけではない。3~4年前から多くの海外デザートブランドが韓国にこぞって進出したが、そのほとんどが瞬間的な人気を呼んだまま韓国市場から消えた。2013年に韓国に進出した米国チーズケーキブランド「チーズケーキファクトリー(The Cheesecake Factory)」は昨年9月、デパートから撤退した。アジア・太平洋地域の版権を保有しているソロモンF&B関係者は「デパートに入っている店舗はすべて撤退した」とし「カフェなどに製品を供給する流通だけに集中している」と説明した。手作りポップコーン専門店「ククルザ(KuKuRuZa)」、フランスのエクレア専門店「レクレール・ドゥ・ジェ(L’ECLAIR DE GENIE)」なども鳴り物入りで韓国市場に参入したが、わずか1~2年で静かに消えた。