韓国にポケモンGOのようなゲームが5年前にあったが興行失敗
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.08.08 08:38
「ポケモンGO」がうらやましい韓国だが、ことがうまくいっていたならばだれかをうらやむ必要はなかったかも知れない。韓国企業のうちKTは2011年に「オルレキャッチキャッチ」というAR基盤のモバイルゲームをマーケティング次元でリリースした。ポケモンGOとゲーム方式は似ていた。アプリケーション実行後に特定地域でカメラレンズを周囲に向けるとモンスターキャラクターが現れ、使用者はこれを捕まえてお金として使えるポイントを獲得した。
しかしこのゲームはキャラクターが格別な人気を引き出せず興行に失敗し、2013年2月にサービスが終了した。市場を先取りする潜在力を持つ技術はあったが、コンテンツの不在が痛かった。
韓国はこのようにIT分野で先発走者になりながらその利点を生かせなかったケースが少なくなかった。デジタル音楽ファイル規格である「MP3」の大衆化に寄与したMP3プレーヤーが代表的だ。セハンメディアから分社したMPマンドットコムというスタートアップは1998年に世界で初めてのMP3プレーヤー「MPマンF10」を発売した。ソニー「ウォークマン」の後に続くだろうというバラ色の見通しとは違い、後発走者だったアップル「iPod」が代わりに市場を掌握した。戦略の差が成否を分けた。アップルは機器だけ作って売るのに忙しかった韓国企業と違い、iTunesとアプリケーションストアなどでMP3ファイルの流通生態系から構築するのに努力し、消費者はアップルの手を上げた。