【コラム】指導者間の個人的な親密さが重要だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.13 16:47
先週ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた主要20カ国(G20)首脳会談では、オバマ大統領とプーチン大統領の個人的関係に注目する視線が多かった。米大統領は最近プーチン氏に対して「教室の後ろのほうに座っているうっとうしい子供」というような表現を使った。彼はG20首脳会談に先立ち、予定されていたロシアとの首脳会談を取り消した。モスクワが米国家安保局(NSA)職員だったエドワード・スノーデン氏の政治的亡命の許可を決めたことに対する抗議表示であった。スノーデン氏はNSAがテロ防止を名分に米国民を監視した事実を流出した人物だ。ロシアのメディア担当スポークスマンは両国指導者間の関係をどのように考えるかとの質問を受けると、長い間の沈黙の末に次のように答えた。関係は専門職業人間のそれであり、世界的な指導者2人の間の関係から類推するほどの内容というものだ。結論は、親しみが全くないということだ。
だが、個人的な親密さがなぜそんなに重要なのだろうか。プーチン氏とオバマ氏は、シリアのアサド大統領が自国民に化学武器を使ったことに対し、どんなやり方で対応するかを決める重要な時点にいる。モスクワは、国連がシリア政府を制裁するために武力行使する方案を決められないよう遮断中だ。またスノーデン氏の亡命許可により個人的な関係が悪化しているというのに、プーチン氏がシリアでオバマ氏に役立つ行動をするわけがない。2人の指導者間の関係が今のようでなかったとすれば、結果も変わったかもしれない。少なくとも双方から公開的で直接的な冷笑や悪口があまり出てこなかったことは明らかだ。