【コラム】金正恩の核、平壌のアルファ碁(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.11 17:56
何よりも残念なのは無慈悲な粛清が多くの犠牲を呼んだ点だ。会議の時に居眠りをしたという理由で、指示に口答えしたという理由で、軍部と党の老幹部が刑場の露と消えた。代を次いで忠誠を尽くした60-70代の老練なイルクン(幹部)が家族と同僚・部下が見守る中で裸にされたまま、遺体も収拾できないほど無惨に処刑された。人倫を背くぞっとする場面に平壌のパワーエリート内部でも息を殺した怒りが込み上がったという話が聞こえる。
こうした状況で押し寄せてきた国連の対北朝鮮制裁の波は予想より激しいようだ。直撃弾を受けた外航船員は船を奪われて追放された。残りの貨物船は命の絆である無電交信さえ消したまま幽霊船のように広い海を漂っているという。人民の生活は苦しくなる状況だ。氷点下30-40度の中で白頭山発電所の建設に投入された青年たちはまた「70日戦闘」に動員された。金正恩が5月の開催を予告した第7回党大会に向けた労力動員キャンペーンだ。「労働党に黄金山を贈ろう」というスローガンに耐えられないという声も出ているという。