【社説】急流に乗る非核化「グレートゲーム」=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.05.05 13:10
南北首脳会談を皮切りに、扉を開いた韓半島(朝鮮半島)非核化「グレートゲーム」が頂点に向かって息荒く駆け上がっている。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が手を握り、分断の象徴である板門店(パンムンジョム)の軍事境界線を行き来して感動を与えてくれたのがわずか一週間前のことだ。ところで、すでに非核化ゲームのハイライトであるドナルド・トランプ大統領と金委員長の間の会談が半月後の20日前後の開催がささやかれている。開催日時が前倒しになったのは青信号だ。事前調整で成果があったとみることができるからだ。会談場所として、非核化への長い道のりの第一歩を踏み出した板門店が有力だという報道も成功の予感を高めている。
もちろん、北朝鮮の非核化への本心はまだ議論の的だ。北朝鮮がそんなに簡単に核を放棄するのか、今回もトリックではないか、中国が制裁戦線から離脱すれば北朝鮮が非核化会談の局面を壊すだろう等々、懐疑的な見方も少なくない。しかし、最近の状況は北朝鮮が本当に核を放棄するかもしれないという用心深い希望を持たせる。金委員長が文大統領との「徒歩の橋」散策で「ベトナム式モデルで行きたい」という意思を表明したという。改革・開放のためには、米国との関係改善が必須で、このためには核を放棄しなければならないと判断したという解釈がある。