【社説】野党は公務員年金の改革に積極的に参加せよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.31 17:06
公務員年金の改革問題を社会的な合意機構を通じて解決しようと言った新政治民主連合の文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長の提案は残念だ。文委員長は昨日、国会の交渉団体の代表演説で「公務員年金の改革は国民世論を背負い、大統領のガイドラインに沿って国会で軍事作戦のように押しつけて解決するものではない」と述べた。それと共に「関連当事者と未来を見通す大妥協が必要だ」と強調した。
国民の耳目が集中している重大な事案について、第1野党の代表が独自の野党案を提示するどころか、社会的合意機構を通した解決という不明瞭な提案を持ち出したのは納得しがたい。ややもするとこの問題について保身を図っているとか消極的だという印象を消すことができない。公務員年金の改革がどれほど難しい課題なのかは、誰より文委員長自身がよく分かっているだろう。今の野党が政権を取っていた時期にも公務員年金の改革が試みられたが、公務員らの反発と組織的抵抗にあって挫折した。金大中(キム・デジュン)政権は2000年に公務員年金の保険料(月給の7.5%→9%)を引き上げようとしたが、公務員らの反発が強いと年金支給額の不足分を政府が税金で穴埋めする線で結び目を作った。改革を行おうとしたが、かえって改悪になってしまった。今、毎年数兆ウォンの国民の血税が公務員年金の支給に充てられている端緒がその時に作られたのだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時は年金支給時期を65歳に遅らせる案を推進したが、公務員らの抵抗でこれまた白紙に戻ってしまった。