【コラム】韓国経済号の船長と船員はどこにいるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.17 09:54
「警備艇が10分以内に到着するでしょう。」
2014年4月16日9時25分。珍島(チンド)海上交通管制センター(VTS)がセウォル号に知らせた。セウォル号の船室の中にも「海上警察救助艇が10分後に到着する」という放送が流れた。ライフジャケットを着た状態で廊下で待避の合図を待っていた学生たちは胸を撫でおろした。船は52.2度しか傾いていなかった。すぐにその時「旅客船の外に待避しなさい」という放送さえなされていれば295人の死亡者と9人の行方不明者を出したセウォル号惨事は避けることができた。絶体絶命の瞬間、運命の鍵はイ・ジュンソク船長と船員が握っていた。しかし彼らは20分後に一番最初に船を捨てて逃げた。下着姿で逃げ出した船長は自身の身分さえ隠した。