【コラム】金正恩にとってサムスンの携帯電話が恨めしい理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.19 13:03
19世紀末に発明された機関銃は民衆抗争の本質を変えた。あっという間に数百発を撃つ鎮圧軍と、棒やつるはし、良くて猟銃で武装した民衆との暴力の格差があまりに大きくなったのだ。軍部の変心や外勢の助けなくしてデモ隊が政府を転覆させるのは不可能だった。憤怒したパリ市民が腐敗したルイ16世政権を格好良くひっくり返した革命の時代は終焉を告げたわけだ。
21世紀のテクノロジーはもう一度民衆抗争を変化させる。昨年訪韓したロス米国務省首席補佐官はこの時代の民衆抗争の特徴をこのように説明した。「過去とは違いリーダーがいなくても大規模暴力デモが可能だ」。まさにインターネットとフェイスブックやツイッターのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の力だ。だれでも決起を叫び、いつ、どこで会おうと提案することができる。ここに多数が同調すればそれで終わりだ。2010年12月にチュニジアで始まった反独裁デモがアルジェリア、エジプトなどに広がった「アラブの春」がまさにそうだった。