韓国造船産業を猛追する中国、核心人材も吸収

韓国造船産業を猛追する中国、核心人材も吸収

2007年07月09日17時01分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  #ケース1=韓国造船設計会社のマステック社は中国山東省青島市と合弁で中国にQJMS造船所を建設している。 マステック社が技術を、中国が資本と敷地を提供する合弁会社だ。 最近、エンジン設計の専門家で現代三湖(ヒョンデ・サムホ)造船副社長を務めたイ氏(60)がこの合弁会社の顧問となり、国内業界に衝撃を与えた。 造船技術の核心である船舶およびエンジン設計のノウハウが中国に丸ごと流出するという懸念の声もある。

  #ケース2=国内大型造船所設計チームで20年間勤務したキム氏(51)は今年初め退職し、先月、中国・威海のある造船所の技術本部長に就任した。 キム氏と一緒に仕事をした同僚は「船舶内部設計の専門家だったが、昇進から連続でもれていたため新しい道を探していた」とし「中国側から執拗な誘いがあり、家族と一緒に中国へ行った」と語った。

  中国が韓国造船所の技術者を吸収しているのだ。 今年1-5月末、韓国と同じ造船受注量を記録するなど韓国の脅威となっている中国が、韓国の造船技術獲得に力を注いでいる。

  韓国産業技術評価院の分析によると、韓国と中国の造船分野産業技術水準は韓国が75.2(最高技術保有国=100点)、中国が54.3と、韓国が大きく上回っている。

  昨年の大韓商工会議所(商議)調査でも、韓国の造船技術が中国よりも5.8年進んでいるという結果が出ている。 実際、中国造船所はバルク船など低付加価値型の船を主に製作している。 LNG船・コンテナ船・海洋構造物など高付加価値船市場への進出を狙う中国は、技術確保のため韓国の技術者を必要としている。

  韓国の技術者が中国に技術を伝授する場合、中国との技術格差は予想以上に速いペースで縮まる可能性がある。 中国造船所の関係者らが訪韓してスカウト対象者に接触したり、合弁会社の設立を通じて人材を自然に誘致するなど、その方法はさまざまだ。 設計専門家、大型造船所の幹部級、生産技術職熟練工などを集中攻略している。

  大宇(デウ)造船海洋玉浦(オクポ)造船所の張喆洙(チャン・チョルス)専務は「最近、設計部門から28人が退職し、うち7-8人が中国へ行ったと聞いている」とし「人材の流出に頭を悩ませている」と述べた。

  最近、釜山市中央洞(プサンシ・チュンアンドン)一帯に造船設計事務所が数多くできているが、その相当数は人材スカウトのため中国造船所が出した‘偽装人材送出業者’という。

  現代重工業生産技術職幹部のパク氏は「『中国造船所で働いてみないか』という電話がよくかかってくる」とし「中国への転職を考えている先後もかなりいる」と語った。

  南米に移民すると言って退社した50歳代の設計士は、現在、大連の造船ブロック工場で働いていることが明らかになったという。

  このため国内業界は人材流出の防止に取り組んでいる。 韓章燮(ハン・ジャンソブ)韓国造船工業協会副会長は「最高レベルの技術者が中国へ流出するのを防ぐため業者間のネットワーク構築など対策づくりが必要」と述べた。 協会は来月、技術者流出防止対策を用意するためのコンファレンスを開く計画だ。
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