６月１２日の米朝首脳会談が成功裏に終われば国連の要請で北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が国連総会で演説することも可能という主張が出された。

サウスチャイナモーニングポストが９日に伝えたところによると、米国際戦略問題研究所（ＣＳＩＳ）のマイケル・グリーン副所長は、消息筋の話として「グテーレス国連事務総長が９月に開かれる国連総会で金委員長に演説を要請するだろう」と明らかにした。

ビクター・チャＣＳＩＳ韓国部長もやはり「グテーレス事務総長が９月の国連総会に金委員長を招請できるとみている」としており、こうした観測を後押ししている。

これに先立ちグテーレス事務総長は米朝首脳会談に対する支持の意思を明らかにし、会談の開催成功を祈ってきた。先月米ワシントンでトランプ大統領と会った時も北朝鮮問題を話し合ったという。

トランプ大統領が会談取り消しを明らかにした先月末にグテーレス事務総長は失望感を示す一方で、「韓半島（朝鮮半島）の平和的で検証可能な非核化の道を探すことができる対話を持続しなければならない」と要求したりもした。

トランプ大統領も最近日本の安倍晋三首相との首脳会談後の共同記者会見で米朝首脳会談がうまくいった場合には「金委員長を米国に招きたい」として、「（金委員長が）こうした提案を好意的に受け入れると考える」と話している。

こうした可能性に対しハク事務総長副報道官は何の答も出さず即答を避けた。