徴用者の墓が「産業革命遺産」に…軍艦島の真実(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.08 10:49
◆奴隷労働記録を抜いて文化遺産登録
端島炭鉱の歴史は、三菱が1890年にこの島を買い取って始まった。三菱は日本2位の財閥に飛躍する軸を確保した。日本はこれを「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録した。韓国人と中国人の奴隷労働に関する記録は抜き、これに対する反発を避けるために巧妙な便法を使った。世界文化遺産の適用時期を1910年までとしたのだ。韓国強制併合以降は除いた。ところが軍艦島に残っている1910年までの遺跡は海岸を保護する「小さな石壁」だけだ。日本が軍艦島の象徴として誇る最初の鉄筋コンクリート造の住宅も1916年に建設されたため、世界文化遺産の範ちゅうの外に置かれることになったのだ。軍艦島世界文化遺産の盲点だ。こうした矛盾と日本の便法を暴露したのも長崎在日朝鮮人の人権を守る会だ。