【コラム】文化先進国の糸口は工芸産業から=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.31 16:53
国家の文化水準を推し量ることができる指標の1つとして工芸が挙げられる。文化先進国であるほど工芸の価値を認識し、国家レベルの支援と育成が活発だ。イタリアは工芸活性化のために国家レベルでネットワーク構築の先頭に立っていて、日本は伝統工芸を保存するために工芸品センターの設立から研究所や訓練学校などインフラの構築に集中している。文化への関心が高い先進国であるほど代表的な生活文化である工芸への関心も高い。
それなら、韓国の工芸はどのあたりにいるだろうか。2013年に発表された「工芸産業実態調査」によれば、国内の工芸従事者は2人以下の職員を置く事業者が70%を占める。個人事業者が90%以上だと見ると、多くの工芸家は自身の個人的な工房で小規模な作業を行っているということだ。点組織のように広まっている構造的な特徴のためにネットワークの形成も容易ではない。体系的なシステムがないためお互いが孤立した状態で劣悪な環境を維持している。