「韓中関係、格上げを急ぐより充実が重要」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.06.30 15:24
中国の習近平国家主席が朴槿恵(パク・クネ)大統領の招請で、7月3-4日に韓国を国賓として訪問する。昨年6月に朴大統領が中国を国賓訪問したことに対する答礼訪問だ。血盟関係の北朝鮮より先に韓国を訪問するという点で、特に注目されている。また、他の国を同時に訪問する歴訪ではなく、韓国のみの単独訪問という点でも意味が深い。それだけ韓中関係を重視するという意味と解釈される。過去の歴史や領土問題などで伝統的な韓日米3角協力構図が緩まった中で開かれる今回の韓中首脳会談を、日米など周辺国も注視している。27日、李熙玉(イ・ヒオク)成均中国研究所長、呉承烈(オ・スンリョル)韓国外国語大中国研究所長に会い、韓中首脳会談の意味について尋ねた。
--習主席が平壌(ピョンヤン)よりソウルを先に訪問するが。
李熙玉成均中国研究所長=北朝鮮と中国の間で議題が合意せず、習主席の平壌訪問が実現していないと見るべきだ。今回、韓中首脳会談が終われば、朝中間にいくつか対話のモメンタムが作られる可能性がある。厳密に言えば、李明博(イ・ミョンバク)政権当時も今も韓米関係、北東アジア安保状況など全体的な枠組みは大きく変わっていない。にもかかわらず韓中関係がよく見えるのは、日中間の葛藤や北朝鮮の挑発による問題のため、一種の錯覚効果が作動しているからだ。今回の会談はこのような錯覚現象を正し、韓国が主導的に構造的・戦略的協力関係に方向を定めていく契機にならなければいけない。