【コラム】今が中国総督の時代なのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.04 16:20
21世紀の東アジアが19世紀末に退行している。力が強い国が主権国家の生存がかかる決定を問題にする。主役は中国だ。「3不(NO)」(THAAD追加配備、米ミサイル防衛(MD)システム参加、韓日米軍事同盟はない)で封印されたと考えていたTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題をまた持ち出している。習近平国家主席、李克強首相、王毅外相が3不の履行を促すと、著名な学者が公開的に「韓国はTHAAD配備に関連して過度な主権行使を自制するべきだと」と暴言を吐いた。
中国の激しい対応は外務省高官が1年前に訪韓した当時も問題になった。この高官は韓国大企業の幹部に対し「小国が大国に対抗してよいのか」とし「韓国がTHAADを配備すれば断交レベルで大きな苦痛を与える」と脅迫した。19世紀末に朝鮮総督のように振る舞った清国の20代の袁世凱から受けた屈辱の繰り返しだ。8カ月前に習近平主席がトランプ大統領に「韓国は中国の一部だった」と述べたのも尋常でない。問題は力が劣る朝鮮も対抗したが、経済強国の韓国が口を閉じているという事実だ。おかしくないのか。
袁世凱は脱清自主路線の求心点である高宗(コジョン)を昏君(愚かな君主)と罵倒し、廃位させて朝鮮を植民地にしようとした。ドイツ・米国・フランスなど他国からの借款導入を防ぎ、ただ自国の借款で朝鮮の財政を延命させることにした。内政と外交に干渉し、各種利権を独占するためだった。清の商人に軍艦を利用した高麗人参の密輸を促し、経済と通商の秩序を揺るがした。摘発された清の商人は暴徒に急変し、仁川(インチョン)海関を襲撃した。THAAD報復は何でもないことだ。