韓経:資金が韓国を離れる…製造業に続いて金融投資も海外へ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.20 09:59
今月初めにJB資産運用が出した「米国小商工人貸出債券ファンド」は募集当日、「完売」となった。相対的に信用リスクが高かったが、短満期(6カ月)に年7%の収益率を掲げたファンドだったからだ。米国の親ファンドが韓国に配分した60億ウォン(約5億4000万円)限度は電話3本で埋まった。
海外投資熱が高まっている。株式、ファンド、債券、不動産を問わず全方向でだ。個人も機関投資家(年金基金、保険会社、資産運用会社)も海外に目を向けている。韓国国内の低成長-低金利の長期化に疲れた投資家の苦闘と理解できるが、一方では残念だという声も出ている。国内に投資されていれば内需振興はもちろん、新規の雇用創出につながっていたはずだからだ。1990年代以降、主要企業がコスト削減のために中国や東南アジアに生産基地を移して生じた「製造業空洞化現象」が韓国資本市場で再現されているという懸念も出ている。