李明博（イ・ミョンバク）大統領が新しい国務総理候補者に金滉植（キム・ファンシク、６２）監査院長を内定したと青瓦台が１６日、公式発表した。

金台鎬（キム・テホ）総理前候補者が国会人士聴聞会の入口を越えることができず自ら辞退してから１８日ぶりだ。

イム・テヒ大統領室長は人選発表で「法官と監査院長として３８年間在職しながら見せた職務手腕と道徳性、清廉性から現国政基調である“公正な社会”を根付かせることに最高の適任者だと李大統領が判断した」と明らかにした。イム室長はまた「キム院長が国会任命同意を受けたら、政府樹立以後、初の全南（チョンナム）・光州（クァンジュ）地域出身総理になる」とし「李大統領はこのような歴史的意味も考慮した」と述べた。

金候補者はこれまで「“不同視”（両目の視力差が大きい）による軍免除の前歴が負担だ」とし、総理候補職を何度も断ったが、李大統領が直接説得し、候補者に確定したとイム室長は説明した。全南長城郡で生まれた金候補者は光州一高とソウル大法大を卒業した。光州地方裁判所長、裁判所行政処長、最高裁判事を経て ２００８年７月から監査院長として在職してきた。

金候補者は９日、青瓦台が発表した「高位公職者人事検証システム改善案」により▽２００質問項目に達する本人による検証書作成▽青瓦台内部の略式聴聞面接－－を経た。金候補者は李会昌（イ・フェチャン）元総理に続き、監査院長から総理で抜擢された２番目の事例だ。

金候補者が総理に任命されれば、国会議長、大法院長、憲法裁判所長、国務総理、中央選管委員長など５部要人がすべて法曹人出身となる。




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