【社説】北朝鮮がレッドライン超えれば中国は送油管止めねば
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.17 11:10
北朝鮮が軍事的挑発を自制しろという国際社会の警告をあざ笑うかのようにきのうミサイルをまた撃った。それもペンス米副大統領の韓国到着9時間前に行われた。今年に入って5回目、今月だけで2回目だ。発射直後に爆発し失敗に終わったが、米国の武力示威と中国の引き止めにも実験を敢行したことは北朝鮮がまた「瀬戸際戦術」に出たことを意味する。
北朝鮮の6度目の核実験が迫っているという観測が広がり、米トランプ政権は類例のない強力な武力示威に出た。空母カール・ビンソンまで韓半島(朝鮮半島)に配備し追加核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射試験が行われる場合には途轍もない代価を払うことになると警告した。
ここに中国も北朝鮮の軽挙妄動を防ぐための圧迫に加勢した。北朝鮮産の石炭返送措置に続き15日には中国航空会社の平壌(ピョンヤン)路線を中断した。6~7日に行われたトランプ米大統領と習近平中国国家主席の首脳会談の際に議論された対北制裁措置が表面化した格好だ。北朝鮮もこうした米中両国の強硬姿勢を意識したためか、核実験とICBM発射試験まで敢行することはなかった。ともすれば米国の先制攻撃まで覚悟しなければならないレッドラインを越える行為であることはわかったためだ。