【社説】セントーサ島発の韓半島の新しい歴史を期待する

【社説】セントーサ島発の韓半島の新しい歴史を期待する

2018年06月09日13時57分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  マレー語で「平和と静けさ」を意味するシンガポールのセントーサ島の周辺は今、その名のように暴風前夜の静けさに包まれている。6月12日に米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が歴史的な会談をするカペラホテルの周辺は外部者の出入りが禁止され、軍用機やヘリコプターが空から厳重に警戒しているという。

  4日後にこの静かな島の周辺に各国から多くの記者が集まり、世界の人々の視線が集中する。世紀的な「外交バラエティーショー」の主演のトランプ大統領は、カナダで開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)を退席して10日にシンガポール入りする計画だ。もう一人の主演の金正恩委員長も10日に到着するという。長距離飛行の経験がない専用機「チャムメ1号」の代わりに、中国から支援された航空機に乗って来るようだ。

  会談の議題調整も最終段階にある。北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官と板門店(パンムンジョム)で協議したソン・キム駐フィリピン米国大使は昨日、宿泊していたソウルのホテルをチェックアウトした。ソン・キム大使から一日に何度も報告を受けてきたポンペオ米国務長官は7日(現地時間)、ホワイトハウスで記者らに「非核化をめぐる米国と北朝鮮の認識の違いを減らすのに進展がある」と明らかにした。そして「米国はCVID(完全で検証可能かつ不可逆的な核廃棄)を前提にした非核化だけを受け入れる」と強調した。

  最近ワシントンポストは「トランプ大統領にとって会談で何をどれだけ引き出すかより、歴史的な握手自体が重要とみられる」と報じた。韓国国内の一部でも北朝鮮に対する制裁緩和につながるかもしれないという懸念の声が出ている。トランプ大統領がCVIDから一歩退いてあいまいなラインで非核化合意文に同意し、米朝間の終戦宣言のような方向に傾く兆候であるからだ。こうした状況でポンペオ長官が改めてCVIDという大前提を明確にしたのは適切だった。ポンペオ長官は「金委員長は私に非核化する準備ができていることを明らかにした」と伝え「金委員長の決断を期待する」と促した。

  トランプ大統領はニンジン策を提示した。トランプ大統領はこの日、安倍晋三首相と首脳会談をした後、「シンガポールで終戦宣言協定に署名する可能性がある」と明らかにした。さらに北朝鮮に対する経済支援カード、金委員長をホワイトハウスに招請するカードも取り出した。完全な非核化に合意すれば北朝鮮の終戦宣言および体制保証、経済支援問題まで一括で解決する可能性があることを確認したのだ。金委員長がシンガポールでトランプ大統領が差し出す手を握ることを期待する。

  トランプ大統領も強調したように完全な非核化は一つの過程(process)だ。北朝鮮が▼過去から現在そして今後の核プログラム▼核施設関連情報▼核物質のウラン濃縮・プルトニウム再処理状況▼長距離ミサイルを含む各種武器の在庫事項--などを「申告」すれば、米国と国際社会が「検証」および「査察」をすることになるため、ある程度の時間がかかるしかない。

  ポンペオ長官は非核化の目標時点については「両首脳が会って議論するだろう」と述べた。シンガポール会談で四半世紀も続いた核問題の絡みが解け、韓半島に運命の時間が開かれる可能性がある。トランプ-金正恩談判で「完全な非核化」「体制保証」など最短期間のロードマップが導き出されることを期待する。
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