韓国自動車業界8月危機説が拡散(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.08 10:17
同じ民主労総金属労組傘下の韓国GM労組も同様だ。起亜自動車が敗訴すれば、同じ理由で係争中である韓国GMも敗訴する可能性が大きくなる。韓国GMが2012年に業績を集計し通常賃金訴訟敗訴に備えるために積んだ3年分の引当金は7893億ウォンだった。起亜自動車を基準として見れば、韓国GMも3兆5000億ウォンほどの金額を引当金として積み増さなければならない状況が起きかねない。昨年韓国の自動車メーカー5社が稼いだ金額の7兆5000億ウォンに迫る6兆6000億ウォンが蜃気楼のように消えることになりかねないという意味だ。
通常賃金という「火薬庫」は現代(ヒョンデ)自動車グループ全般にも影響を及ぼしかねない。起亜自動車が現代自動車と研究開発を共有し、系列会社を通じて部品・資材を購入する比率が高いためだ。金属労組は2008年から現代製鉄や現代ロテムなど現代・起亜自動車グループ系列13社を対象に29件の通常賃金関連訴訟を進めている。