<韓国旅客船沈没>海洋警察、1時間の点検でセウォル号「良好」判定
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.09 14:27
旅客船「セウォル号」沈没事故の約50日前に行われた海洋警察の特別安全点検は、警察官1人が主導し、わずか1時間余りで終わったことが確認された。検査の結果、セウォル号は非常訓練・安全施設・固縛装備・救命装備など今回の惨事で核心問題と指摘された部分で、すべて「良好」判定を受けた。国内最大規模の旅客船セウォル号に対する安全点検が徹底的に行われていなかったことを見せる部分だ。
新政治民主連合の黄柱洪(ファン・ジュホン)議員が8日、海洋警察から提出を受けた資料などによると、仁川海洋警察のソ警査は韓国船級など関連機関の関係者4人を連れて、2月25日に旅客船5隻(セウォル号、西海ヌリ号、テブ高速カーフェリー5号、レインボー号、フライングカーフェリー号)に対する特別安全点検を実施した。
点検時間は午後1時から6時までだった。操舵や機関など分野別に約30項目を点検し、1隻あたり1時間ほどだった。ソ警査らは点検票にないという理由で、非常操舵関連の部分は確認もしなかった。黄議員は「セウォル号のような超大型旅客船は内部を歩くだけで1時間近くかかる」とし「このように短時間に安全点検を終えたというのは話にならない」と批判した。