<文化が力だ>(4)韓国企業文化、今こそ変えよう…「全職員が価値共有してこそ生存」(下)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.01 15:35
韓国の「ID企業」は、楽しみと破格ぶりをアイデアとアイデンティティ確立の基盤としている。ソウル瑞草洞(ソチョドン)の情報技術(IT)専門ロアコンサルティングの職員は業務中でも事務室の片隅にあるワインバーを訪れる。「Aseebar」と書かれた看板には、口から悪口が出てくるほどストレスを受けた時、ワインを飲みながら気持ちを鎮めろという意が含まれている。毎月ワインを20本ずつ買い足すほど利用が活発だ。オンラインコンテンツマーケティング企業のイエローストーリーは、社内カフェに1200冊規模の貸し漫画部屋を備えた。1四半期ごとにカフェは照明が点滅するクラブにも変身する。総合IT企業のトジョンビズオンは最初から社屋を江原道春川市(カンウォンド・チュンチョンシ)に「カンチョンキャンパス」という名前で作った。ヘルストレーナーが常駐する体育館にビリヤード場・ゴルフ練習場、週末に家族と利用できる宿泊施設まで総合エンターテインメント施設を彷彿とさせる。
IT企業らが企業の価値観とアイデアを重視する「ID企業」に変化する先鋒に立ったわけだ。ソン・サンヒョン東国大学経営学科教授は「知識基盤事業で人的資源が成長の核心であるIT企業は、組織の柔軟性と創意性が切実だ」と話した。