【時論】人格評価を点数化できるのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.27 13:24
個性を尊重する自由な雰囲気によって創意的なアイデアを育てることと、健康な社会のための共同体意識を育成することは相反する目標のように見られるが、これらは自発性という共通の根元から育つ。創意的アイデアと共同体意識は詰め込み式の教育を通じて植えつけられるものではない。個人的な体験を通じて自発的に成長してこそ活力を持てる。このためには自身の考えを自由に表現しながらも互いの差を認め、対話・協力・調整・合意を実現する討論と協力の授業の場に拡大しなければならない。教育界の一角でこのような方向性の摸索が進んでいるのは幸いだが、その道に置かれた障害物もまた1つや2つでない。
まず、短期間に成果を見せようとする展示行政的な誘惑を乗り越えなければならない。セウォル号惨事、保育士暴力事件などによって性格問題が浮上しながら教育大や師範大の入試に性格面接を直ちに導入して近い将来、大学入試に全面的に拡大するという政府の発表があった。性格を面接によって点数評価するという発想自体にあきれるだけでなく、適者生存の教育環境は放置したまま性格を評価するというのは無責任な話だ。