【コラム】韓国の総選挙がうらやましい
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.05 14:06
3月は本当に不思議な月だった。北朝鮮が毎日脅迫してきて長距離ロケットを発射しても、韓国人は李世ドル(イ・セドル)九段とグーグルの人工知能(AI)アルファ碁の対決に集中していた。総選挙まで残り少ないが、いまだに新聞・テレビではアルファ碁の話が報道され続けている。おかげで実名のファーストネームがアルファ碁と同じ韓国語表記である私としては思わぬ有名税も払った。お祝いの挨拶もかなりもらった。
しかし韓国で勤務しているトルコ特派員である私にとっては、世紀の囲碁対決に劣らず4・13総選挙の対決が興味深い。私は特に第20代総選挙を「安哲秀(アン・チョルス)現象」の最後の局面とみている。安哲秀・国民の党常任共同代表が今回適正水準の議席を確保することに成功すれば、来年の大統領選挙で最も強力な候補の1人になり、期待した成果を成し遂げられなければ「安哲秀旋風」は弱くなるとみている。