慶尚南道、磯焼け起こすウニの退治へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.18 09:57
日本に輸出されるなど、高級水産物として扱われてきたウニ。00年代に入って日本への輸出が中断し、今では海の厄介者になっている。海草類を大量に食べ、海洋生態系を破壊するからだ。
慶尚南道(キョンサンナムド)は海洋生態系と魚資源保護のため、磯焼け現象を起こすウニの大々的な退治に乗り出すと17日、明らかにした。このため来年6000万ウォン(約470万円)を投じ、統営(トンヨン)・巨済(コジェ)・南海(ナムヘ)の3海域で60トンを駆除することにした。慶尚南道は漁民から捕獲したウニを一定金額で買い取り、食用になるものは活用し、残りは廃棄処分する。
ウニは90年代末まで主に日本に輸出され、漁民の所得源となっていた。捕獲時期を控えて違法採取を防いだりもしていた。しかし00年代に入ると価格の安い中国産に押されて日本輸出が中断したほか、国内の需要が少ないため捕獲を打ち切り、最近、個体数が急激に増えていた。