メモリーを席巻した韓国、今後システム半導体の攻略に本腰(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.11 13:06
メモリー半導体を前面に出して「スーパーサイクル」(長期好況)に入った国内半導体企業がシステム半導体でもう一度の跳躍を準備している。メモリー半導体がデータを「保存」という装置であれば、システム半導体(非メモリー半導体)はデータの「処理」を担当する。メモリーの代表走者がDRAM・NAND型フラッシュメモリーであれば、システム半導体の代表走者ではモバイル機器の「脳」に当たるアプリケーションプロセッサ(AP)、「目」に当たるイメージセンサー(CIS)などがある。
SKハイニックスは10日、忠北清州(チュンブク・チョンジュ)本社でファウンドリ専門会社「SKハイニックスシステムIC」の発足式典を開いた。事業部門を分離して別途の子会社を作ったわけだ。初代社長はSKハイニックスのキム・ジュンホ経営支援総括社長が務める。SKハイニックス側は「小品種を大量生産するメモリー事業と違い、システム半導体は多品種を少量生産しなければならないため、独自経営する必要があると判断して分社することになった」と説明した。SKハイニックスは役職員1300人をファウンドリ専門会社の所属に職務を変更し、新規および経歴社員の採用も準備している。
サムスン電子やSKハイニックスのように半導体の設計から生産まですべてを手掛ける会社を総合半導体(IDM)会社とし、ファウンドリ市場に委託注文することだけを専門とする業種をいう。ファウンドリに注文が入ってくる製品がほぼ非メモリーであるシステム半導体であるため、業界ではファウンドリとシステム半導体の用語を混用している。新設されたSKハイニックスシステムICは、生産工場なしに半導体設計だけを専門で手掛ける企業である「ファブレス」顧客を確保してシステム半導体の生産量を増やそうとしている。
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