脱コリア、採用忌避、景気見通し萎縮…企業雇用を阻む3要素
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.12 10:57
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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日、インド・ニューデリーにあるサムスン電子新工場を見学している。(写真=中央フォト)
#韓国最大の総合包装材会社D社は、最近、ベトナム・ハノイ近郊のバクニン地域に生産工場を完工した。6カ月間で1000万ドル(約11億円)を投じたこの工場の規模は1万4876平方メートル(4500坪)。D社は世界約200社の取引先に供給する包装材やPETなどをここで生産する予定だ。本格稼働を控えて同社の人事チームは現地での人材採用に奔走している。D社関係者は「現地人材400~500人を採用する計画」としながら「ここで原価競争力のある製品が生産できればグローバル競争力がさらに上がる」と期待をにじませた。
#建設機械を製造するB社は昨年6年ぶりに最大実績を達成した。売上(6兆5679億ウォン、約6526億円)と営業利益(6608億ウォン)が2016年比それぞれ14.6%、34.6%伸びた。中国と新興市場の建設好況のおかげだ。昨年は中国だけで1万851台の掘削機を販売した。中国の掘削機売上高(9168億ウォン)だけで1年で倍に伸びた。だが同社の職員数は一年前に比べてむしろ25人減った。B社関係者は「建設景気は市場が急変し、好況だからといって簡単に雇用を増やせないうえ、生産ラインの自動化で人材需要が以前のように高くない」と説明した。
企業では韓国内で雇用が増えない理由として、生産工場の「脱コリア」と労働市場の硬直性を挙げる。生産設備を増やさなければならない会社は工場を海外に作り、国内で生産余力がある企業はできるだけ人材採用を避けているということだ。