「イラン効果」、不況に苦しむ韓国建設・造船・重工業界に追い風(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.30 10:11
イランは今年1月の経済制裁解除後、世界企業が注目する市場に浮上している。天然ガスと原油の埋蔵量がそれぞれ世界2位、4位の天然資源富国だ。中東と中央アジア7カ国の真ん中にある地政学的な位置も輸出前進基地として有利な点だ。国際原油価格も上向き始め、イランとしては国の再建のために「オイルマネー」を本格的に投じると予想される。
イランは過去30余年間、時間が止まった国だった。1979年のイスラム革命以後、米国との外交関係が断たれ、その後は核兵器の開発を始めながら西側諸国との関係が急速が悪化した。2000年にはブッシュ政権がイランを「悪の枢軸」と規定し、2007年には金融制裁措置まで取った。オバマ政権も2011年にイラン中央銀行に制裁措置を取り、2012年にはイラン石油公社(NIOC)との取引を中断させた。このため道路や港湾など基本インフラが古くて十分でないうえ、石油富国にもかかわらず精油施設が不足し、一部の石油製品を輸入してきたほどだ。