韓国人初のマン・ブッカー賞を授賞した韓江氏「できるだけはやく部屋にこもって再び小説を書きたい」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.25 14:09
翻訳に対する質問が続くと、韓氏は「一行の文章を訳しても数多くの別の翻訳が存在しうる。言語の繊細さ、鋭敏さにいつも惹かれているので、そのような翻訳の世界が非常に興味深い。ある世界を別の世界とつなぐ意味ある作業」と話した。
一対一の直訳と原文を一部修正する意訳のうち、どちらが正しいかと尋ねられると、「『少年がくる』の英語翻訳は、80年当時の歴史的脈絡を外国の読者が理解しやすいように3つの部分にわたってハングルの原本から一部離れて訳されていたが、後で文章別に見比べたところ原作に忠実な翻訳だった。原作毀損だとは思わない」とした。