国民の89%「韓国人の条件は国籍」…変化する韓国の民族主義(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.03.19 13:56
それでも国民の意識の中に民族主義が依然として強い傾向を見せている面も多い。2010年のEAIによれば「外国人の韓国国籍取得を簡単にすべきか」という質問には69.1%「そう思わない」と答えた。外国人労働者の流入で雇用に威嚇を感じるという回答(40.3%)と、犯罪率が高まるだろうという回答(49.5%)も高くあらわれた。また「子供が外国人と結婚するのを反対しない」という回答は32.5%に過ぎなかった。
◆排他・攻撃性防ぐのは市民精神
全北(チョンブク)大学のソル・ドンフン教授(社会学)は「韓国民族主義は、血統的親和性と長い間の歴史的経験の共有によって世界で最も凝集力が強い方」としながら「国民が北朝鮮を別国家として認識するという世論調査も、南北関係が凍結した現実のために一時的にあらわれた現象にすぎない」と解釈した。シン・ギウク米国スタンフォード大学アジア太平洋研究所長も「世界化の傾向にもかかわらず韓国人が維持してきた種族的民族アイデンティティは、予見できる未来に消えたり弱まったりすることはなさそうだ」として「大韓民国は、当分は韓民族が多数になりながら他民族らと国を成し遂げて行くのが現実的な案」と話した。