【時視各角】「車壁」に遮られた国、大韓民国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.27 13:06
車壁は消えなかった。いま韓国社会は見えない車壁に遮られている。金曜日の国会では金在水(キム・ジェス)農林畜産食品部長官解任建議案の通過を防ぐために黄教安(ファン・ギョアン)首相と長官らが史上初めて国務委員フィリバスター(議事妨害)をした。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)セヌリ党院内代表は「食事を取れるよう30分だけ欲しい」として会議の中断を叫んだ。
自分たちの腹が減れば国民の空腹も知らなければいけない。道路で断食を続けているセウォル号特調委と遺族、非正規職労働者はなぜ目に入らないのか。野党の解任建議案が間違っているのなら論理とファクトで反論するべきだった。昨日の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表の「無期限断食座り込み」ニュースは「苛虐的な作家が書いたコメディー」という映画のセリフ(『カフェ・ソサエティ』)を思い出させる。