9歳のカザフ少女、新年に韓国からもらった希望の贈り物
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.02 17:10
2012年12月31日午後、カザフスタン南部ジャンボール州タラズに住む当時7歳だった少女サリダちゃんはいつものように家の中で歌を口ずさんでいた。雪が激しく降り気温も低くなってきたので、サリダちゃんはボイラーをつけるために地下室に降りて行った。ロシア式ガスボイラー「ペチカ」のバルブを開いてマッチで火をつけた瞬間、バーンという大きな音とともにボイラーが爆発した。火は一瞬のうちに軽油タンクに移った。家の外で除雪作業をしていた父親のクアヌスベクさん(36)が娘の悲鳴を聞いて駆け付けたが、すでにサリダちゃんの体には炎を燃え移っていた。
父娘は事故直後、地域の火傷専門病院を訪れた。だが、状況は絶望的だった。3回の応急手術で幸い命は取り留めたものの、サリダちゃんは上半身にIII度の火傷を負った。あごと胸がひっつき、両指は固まって動かすことができなかった。また口と耳はひどくゆがんでしまった。音楽教師になることを夢見ていたサリダちゃんは事故後は口を閉ざしてしまった。以前は「ウグイスのようだ」と褒めていた友達が「化け物のようだ」とからかうのではないかと思って怖くて外出もできなくなった。