天気が味方してくれれば…セウォル号、来月4~5日に引揚げも(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.21 15:31
この際、重要なのは重心だ。セウォル号内部の貨物位置が分からず、どこが一番重いのか予想が困難だ。一歩間違えれば、引き揚げる途中でバランスを失って失敗するおそれがある。上海サルベージは試験的にセウォル号船体を1~2メートル持ち上げて各ワイヤーにかかる負荷を測定する計画だ。海洋水産部のイ・チョルジョ・セウォル号引揚げ推進団長は「船体の重心が分かれば、各ワイヤーが持ち上げる重さを精密に振り分けることができる」と話した。実際の引き揚げには丸一日かかるものとみられる。チャン・ギウク・セウォル号引揚げ推進課長は「油圧式ジャッキはシャーペンの芯を1ノックずつ出すように、ワイヤーを徐々に巻いては止めるという手順を繰り返す」とし「セウォル号の船体が水面から13メートルほど吊り上げられるまでワイヤーを巻き上げていく」と説明した。
水の外に引き揚げられたセウォル号は近くで待機している反潜水式船舶に移される。海の下に沈んでいる半潜水艇の胴体がセウォル号の下に入って船体を支える。その後、船体を半潜水艇に固定した後、セウォル号内にある水と油を取り出す。内部の水・油の排出作業が完了したら、87キロ離れた木浦新港まで移動する。チャン課長は「引揚げからセウォル号を木浦新港に下ろすまでの期間は、すべての条件が整ったと仮定した場合、約13日」としながら「突発変数が多いため、20日以上かかる可能性もある」と述べた。