【時視各角】「車壁」に遮られた国、大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.27 13:05
農民のペク・ナムギさん(69)が日曜日の午後に死亡した。ペクさんが警察の放水砲を浴びて昏睡状態に陥ってから317日間も集中治療室に現れなかった警察は、ペクさんが危篤という便りに病院を取り囲んだ。目的は剖検だった。事件当時の映像と診療記録があるが、あえて遺体をのぞく理由は何だろうか。
実際それほど驚くことでもない。12日に国会公聴会で姜信明(カン・シンミョン)前警察庁長官はペクさんに関連してこのように話した。「人が負傷したり死亡したからといって無条件に謝罪するのは適切でない」。警察力によって生死の狭間をさまよっていた人に最小限の礼儀を示そうとする気持ちは感じられない。