【時論】北朝鮮の平和攻勢、非核化・韓米同盟の堅持を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.03 13:48
昨年11月、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15型」の試験発射成功で「国家の核武力の完成の歴史的大業」が実現し、戦略的地位がさらに高まったと宣言した。これまで北朝鮮は「水素爆弾の実験」という4回目の核実験と「核弾頭の威力判定のための核爆発試験」とした5回目の核実験、そしてICBM装着用の水素弾試験だとする6回目の核実験まで、成功裏に断行したことを強く印象付けようとしている。「核武力の完成」を急ぐようにアピールしている。「国家の核武力の完成」という北朝鮮の主張を額面通り受け入れるには時期尚早だが、「完成」宣言それ自体に関心を向けないわけにはいかなくなった。北朝鮮当局はこの宣言を基点にさらに大胆な対南戦略に突入する可能性があるためだ。北朝鮮の核威力を認識させ、南北関係を主導することによって韓米間の隙間を広げようとする戦略だ。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の2018年の新年の挨拶は、このような新たな対南戦略の変化を再確認させた。まず、北朝鮮は米国も戦争を仕掛けてくることができないほど「信頼できる戦争抑制力」を保有することになったことを確信させようと躍起になっている。米本土全域が北朝鮮の核打撃の射程圏内にあり、核ボタンが金正恩の事務室の机上に常時置かれていると強調した。これに伴い、北朝鮮は非核化を求める米国の核戦争力の脅威を核で相殺していこうとしている。続いて、米国のこのような「非核化の強制」から韓国当局が離脱するよう強要する手順を踏んでいくだろう。