【時論】韓国、「産業サンドイッチ」から脱出しよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.02 16:44
3カ国間の生き残りをかけた競争で、韓国は相対的に不利な状況にある。中国・日本に比べ人口が5000万人にしかならない小さな市場であるうえ、確固たる比較優位がないからだ。部品・素材・装備分野では日本との技術格差を狭めることができず、製品組立分野の競争力は少数大企業に集中しているうえ、それも中国の追撃という脅威を受けている。下手をすると中国の製品組立、日本の部品・素材・装備に挟まれた「産業サンドイッチ」状況に転落することも考えられる。
しかも韓国社会は2016年頃から高齢社会、2025年頃には超高齢社会に入る。韓国経済がこの期間に最後の峠を乗り越えられなければ、結局、先進国の頂上に立てないだけでなく、中国の周辺国に終わる可能性も排除できない。
韓国が競争で生き残って頂上に立つために必要な成長動力は何か。一つ目、部品・素材・装備分野を中心にグローバル競争力を備えた多数の中小・中堅企業を育成し、新しい成長動力の主体としなければならない。こうした中小企業が韓国経済を牽引してこそ、厳しい最後の峠をバランスよく越えられるだろう。二つ目、産業構造の高度化と雇用問題解決のために、相対的に後れたサービス産業の高付加価値化が急がれる。サービス産業で新しい動力を見いださなければならないということだ。3つ目、狭い内需市場の限界を克服するために、人口14億人の中国消費市場とインド・ASEAN(東南アジア諸国連合)など新興市場の開拓のための努力が続かなければならない。この市場を私たちの内需市場と認識する必要がある。