【社説】貴族労組の連鎖スト、撤回するのが適切だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.27 11:23
所得上位1~10%に属し貴族労組と呼ばれる職場の労働組合が相次いでストに乗り出している。金曜日の金融労組を始まりにきのうは現代自動車労組が全面ストを行い、きょうは鉄道と病院をはじめとする主要公共部門の連鎖ストが展開される。業種は違うが形態はまったく同じだ。厳しい経営環境により革新が必要なのに、ひたすら自分の利益だけ守るということだ。ここに貨物連帯も近くストに加勢する。国民を担保にしたストのドミノ現象だ。
成果年俸制反対を掲げている金融・鉄道・地下鉄・病院は国民生活になくてはならない公共サービスだ。それだけ処遇も良く、高額年俸に大多数が定年まで勤め上げられる恩恵を享受する選ばれた分野だ。それでも彼らもまた長期低迷のあおりを避けることはできない。韓国経済は数年にわたり2%台の成長率で足止めされ、慢性的な景気低迷を経験している。雇用事情は悪化するほかない。青年失業率が慢性的に10%に達し、6カ月以上就職できない長期失業者は先月過去最大値を記録した。